一般眼科
一般眼科
目が疲れている(眼精疲労)、かゆい、ものもらい、目やにがでる、目が充血している、物がかすんで見える、歪んで見える、目が乾燥している(ドライアイ)、涙が止まらない(涙目)、老眼、視力の低下(眼鏡処方箋、コンタクトレンズ処方)等、その他目に関することは何でもご相談ください。
アレルギー性結膜炎とは、目の表面に花粉などのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着して、結膜に炎症を起こす病気です。結膜とは、まぶたの裏側と白目の部分を覆っている粘膜のことです。
花粉などが原因の、特定の季節にのみ症状があらわれるものを季節性アレルギー性結膜炎といい、一年中症状がみられるものは、通年性アレルギー性結膜炎といいます。重症のものでは、子どもに多くみられる春季カタル、ソフトコンタクトレンズを使っている人にみられる巨大乳頭結膜炎などがあります。
私たちの身体には、体内に入ってくる異物を排除しようとする働きがあり、この働きのことを免疫といいます。
本来、花粉などは異物と感じない仕組みになっているのですが、アレルギー体質だと異物と認識して、免疫反応が働いてしまいます。この過剰な反応のことを、アレルギー反応といいます。
主なアレルゲンには次のようなものがあります。
スギ、ヒノキ科 | 日本でもっとも多い原因は、約8割をしめるスギ花粉です。 関東では2月中旬、東北地方では3月上旬から中旬に飛散し始めることが多く、約2か月間続きます。花粉は、日中、晴れた日に多く飛散します。 しかし、近年飛散量が増えているヒノキ科の花粉がスギ花粉より1か月から1か月半遅れて飛散するので、症状が長引く場合はヒノキ花粉症を併発している可能性があります。 |
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カバノキ科 | 花粉は1月から4月にかけて飛散します。 |
イネ科の植物 | 花粉症の原因となるイネ科の植物の代表はカモガヤです。全国いたるところの道端、空き地、土手、河川敷など身近な場所に繁殖し、5月から8月ぐらいまで花粉を飛ばします。 |
ブタクサなど雑草 | 空き地の減少や積極的な刈り取りにより少なくなっていますが、飛散時期は8月から9月です。 ヨモギによる花粉症もブタクサと同じくらいみられ、シーズンはブタクサより半月程度遅れます。 |
最近、パソコンやスマートフォンなどの普及により目を酷使して、目が疲れやすい、あるいは何となく目に不快を感じるという人が増えています。
目がショボショボする、ゴロゴロする、重い、目やにが出る、などのちょっとした不快感があると、仕事のみならず、日常生活でも大きな不便を感じたり、肩こり、頭痛、吐き気などの症状を招いたりすることがあります。
こういった症状の原因の1つとしてドライアイがあります。
ドライアイとは、涙の量が少なくなったり、量は十分でも涙の質(涙液層破壊時間)が低下したりすることにより、眼球の表面を潤す力が低下した状態です。
そのため眼の表面に傷がつくことや、目に入ってきた細菌や花粉などの異物を涙ですぐに洗い流すことができなくなり、感染症やアレルギーなどの炎症が起こりやすくなります。
ドライアイの人は一般的に風に対して敏感で、冷暖房のきいた部屋で眼があけていられない、本を読むのがつらい、PC画面を長時間見ていると疲れるなど、いろいろな訴えをもっています。これは集中することにより、画面を凝視することでまばたきの回数が減り、眼の表面が乾きやすい状態になるからです。また、目覚めの時に、ゴロゴロするということもあり、これも寝ている間は涙の量が減るためと考えられます。
また、50歳以後の年齢とともに涙腺の機能が低下するため、涙の量は減少し、質的にも変化するといわれています。重症のドライアイの他に口、のど、鼻の渇き、貧血、胃炎、関節リウマチなどのように体の症状のいくつかが加わるとシェーグレン症候群という膠原病の一つになります。
コンタクトレンズ装用者は非装用者に比べドライアイのリスクが高いとの報告もあり、コンタクトレンズをしていると瞬きが浅くなり目が乾きやすいためです。
眼科ではまず、角膜炎がないか、涙の濡れ性がどうか、黒目の状態を顕微鏡で診察し、必要ならば涙の量を測定します。最近では量だけではなく、涙の質の異常に伴うドライアイが多いことが分かってきており、顕微鏡で涙の濡れ性を見る検査(涙液層破壊時間の測定)をします。
治療はヒアルロン酸ナトリウムの点眼や防腐剤無添加の人口涙液などの涙を補う点眼と涙液の安定性を高める点眼があり、根気よく治療する事で改善が得られるようになってきています。
ただ、人口涙液をつけすぎると逆に涙液層を破壊するリスクもあり、また、市販薬の中で目がすっきりするといった点眼の中には血管収縮作用があることが多く、長期間連用していると逆に点眼を中止した時にリバウウンドで充血が強くなり点眼がやめられなくなる事があり注意が必要です。
その他目から鼻へ流れる涙の通路をふさいで、涙が逃げにくくする涙点プラグや目の蒸発を防ぐゴーグルもなども提案されています。